松山中央ライオンズクラブ
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2006年10月

出会いを大切に『第44回愛媛県高等学校定時制通信制中予地区生徒生活体験発表大会』教育・国際委員長  野垣 康之№445 2006.10月号

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寅さん映画で有名な山田洋次監督の作品に「学校」という映画がある。定時制高校で学ぶ生徒を題材にし西田敏行が先生役に扮してさまざまな境遇にある生徒の悩みを聞きながら生徒たちが成長していく姿を描いている。定時制高校で学ぶ生徒にはさまざまな背景・苦悩・葛藤がある。

平成18年9月26日松山南高校会議室で第44回愛媛県高等学校定時制通信制中予地区生徒生活体験発表大会が開催された。

今回の生活体験発表者は5名。以下、発表者の要旨を紹介するが、読者の皆さんに想像力を膨らませていただきたくキーワードのみを記す。

Aさんの演題「道」。中3の時、心身症、不登校。別教室で授業。何かを変えたい。定時制入学。人見知り。学校を代表して人前で発表。自己主張できる自分。回り道をしてきた自分。自信。看護士になる夢。

Bさんの演題「ここは満天の星」。中学校3年の時不登校。高校中退。自分を変えたく仕事を始める。学歴気にする上司。自分を認めてくれる仕事仲間。自分の世界を広げたい。出会いすべてが宝物。今、学びたい。人生をおもしろく

Cさんの演題「自分次第」。高校でいじめ、両親と言い争い。うつ病。生きていたくない。もう少しだけ頑張ろう。看護士になりたい。定時制入学。女子バスケット部をつくる。退部。学校へ行きたくない。県外で仕事。辞めたいが帰る場所がない。耐える。旧友の死。自分は恵まれている。看護士になりたい。卒業したい。

Dさんの演題「父親として、生徒として」。26歳、妻と子供2人。仕事場から学校へ。夜9時帰宅。3度目の高校入学。1度目、1年夏休みに中退。2度目、通信制しんどくて続かず。3度目定時制、家族の励まし。職場の理解、勉強する気なら定時制に入ってみんか。入学当初なじめず。10歳下のクラスメイト、年下の先生。妻への感謝。卒業まで頑張ろう。

Eさんの演題「定時制高校に入学して」。パニック症候群。父母の理解。恩返ししたい。中学、いつの間にか学校に自分の居場所ない。中3から不登校。中学校卒業式出席できず。定時制入学。しばらくして学校に行けなくなる。奈良のおばあちゃんのところへ、時間がゆっくり流れる。もう一度、1年からやり直す。卒業式に出たい。

5名の発表の後、審査委員長の藤原恵松山南高校校長から「5名それぞれの発表はすばらしく甲乙つけがたかった。優劣をつけることが妥当か審査員からも疑問の声があったが、審査基準にしたがってやむを得ず点数をつけた」との講評があり、成績発表があった。

松山中央ライオンズクラブの尾田会長が発表者ひとりひとりに激励の言葉を贈るとともに記念品を贈った。
 
最後に栗田松山東高校校長から「90歳を過ぎても現役の医師として活躍されている日野原重明先生は出会いは才能であるとおっしゃっていますが、出会いは努力であると思います。」とまとめられて幕を閉じた。

中央ライオンズから尾田会長、丹下第3副会長、大門副委員長、今村テールツイスターと野垣の5名が出席した。出席した5名は皆感涙にむせんでいた。


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