松山中央ライオンズクラブ
HOME リンク お問い合せ
クラブ概要 アクティビティー他 理事会・例会だより 会員コラム 役員・委員会紹介 会報誌ギャラリー
会員コラム

≪ 酒と人生  続木 隆夫 | 会員コラム一覧 | じゃんけんぽん     今村タマキ ≫

心がキレないためには    徳永昭夫

心がキレないためには

 最近の世情、 特に青少年の異常行動が気にかかります。
それもおとなしい若者が急にキレて凶暴な犯行に走るこ
とが多く報道されています。 折角、 豊かな時代になった
のに、 「衣食足って礼節を知る」 という哲学はもう通用
しないのでしょうか。
 さて、 今迄脳の働き、 その機序は神秘に満ちていまし
たが、 医学の進歩、 特にCT、 MRI等の画像解析により大
きく解明されました。 その上に生化学による脳内物質
(快に関係するドーパミン、 不安に関係するノルアドレ
ナリン、 セロトニン) についての知見も多く得られる様
になりました。 特にセロトニンが欠乏するとうつ病、
パニック障害、 摂食障害 (拒食症、 多食症等) にかか
るといいます。 セロトニンの中枢は脳の深い部分にあり、
セロトニン神経を通じて、 まるでオーケストラの指揮者
の様に、 リズムを以って全身を管理しています。
 又、 ゲームに熱中すると 「前頭前野」 という感情の
抑制、 管理をする部分に変調を来し、 無気力、 閉じこ
もり、 キレやすい傾向となり、 現実とバーチャルな世界
の区別がつかない 「ゲーム脳」 の状態になるとの事です。
 我々人類は発生以来、 大きい自然に育まれ、 太陽が昇
ると朝日を浴びて働き、 夜の訪れと共に休息するという
リズムの中で生きて来ました。 科学の進歩により、 夜型
の生活に慣れてリズムが失われて来た様に思います。
リズムを取り戻し、 セロトニン欠乏を回復する必要があ
ります。 うつ病に対しての薬の開発が進んでいますが手
近な方法として
 1) リズム運動、 例えば水泳、 ウォーキング、 ジョ
ギング、 気功術、 太極拳、 念佛唱和、 チューインガム
をかむ (アメリカの野球選手が試合中にも行っている様
に) 等の行為を少くとも15分~30分位、 毎日継続し、
それも真剣に意識して行うこと。
 2) 悪い生活習慣を正し、 疲労をさける。
(疲労物質によりセロトニンの効力が落ちるため)
 3) 太陽光を30分以内で浴びる。
 4) セロトニンはトリプトファンというアミノ酸から
  作られるので、 これを多く含む大豆製品 (納豆など)
   バナナ、 チーズ等を炭水化物と共に食べること等が
   あります。
 暖衣飽食の時代の昨今、 簡単な様で継続するのは難し
いと思いますが、 困難に耐える克己心を養成することが
肝要かと考えています。

 参考:有田秀穂著 「セロトニン欠乏脳」 (生活人新書)

徳永 昭夫



松山中央ライオンズクラブ事務局
〒790-0001 愛媛県松山市一番町4-1-11 共栄興産一番町ビル5F TEL:089-913-1632 FAX:089-934-3100
E-mail: info@matsuyama-chuo-lions.gr.jp