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特別寄稿①カウンセリングのこころ

松山赤十字病院小児科カウンセラー
えひめ親子・人間関係研究所

臨床発達心理士

  平林 茂代

カウンセリングのこころ

 カウンセリング・マインドという言葉がある。日本人の造語だそうであるが、日常の生活の中で“カウンセリングのこころ”を活用することといえる。

カウンセリングでは、人は生涯を通して発達しようとする存在であり、自己実現する力、統合する力、問題解決する力が備わっているという人間信頼が前提にある。すなわち人は幸せ感、充実感を求め目指す力、外界からの刺激や内的感情を統合する力が常にはたらき、問題が起こるとそれを解決しようとする力が働くのである。

したがってカウンセラーは個人が援助を求めて相談にこられたとき、問題解決をしてあげるのではなく、安心できる場を構成し、自由な表現をすることができ、否定的な感情や肯定的な感情を受け止めることでその個人が、本来持っている力が発揮できて望ましい状態に至る、その成長のプロセスにかかわりをもっていくのである。

そのプロセスの中でカウンセラーの大切な条件として、カウンセラー自身の自己理解は当然であり、相談にこられた方への積極的関心、適切な距離、中立的存在、自然で受容的・共感的能力及び態度が求められる。また相手との信頼関係を形成し、影響力を高めるためにはコミュニケーション技能を持つことも大切な条件である。

“カウンセリングのこころ“を日常生活で活かすことは、人間関係を大事にする姿勢であるといえる。家庭や職場、地域が安心できる場であり、所属意識を持つことができ、成就感が得られてこそ信頼関係ができ、人格と人格がふれあい、人と人との育ちあいが生まれるのではないだろうか。また、一方通行のコミュニケーションではなく、双方が理解しあえるコミュニケーションが大切である。

”相手の心を聴く”カウンセラー養成では重要な訓練のひとつである。

松山赤十字病院小児科カウンセラー
えひめ親子・人間関係研究所

臨床発達心理士

  平林 茂代



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