旅の思い出 永野 通夫
10年ほど前、内モンゴルへ行ってきました。
とにかく何時間走っても、果てしなく広がる草原は、日本ではまず見られない景色です。そんな中にぽつぽつと立つ遊牧民の住居であるパオが唯一の建造物です。そのうちの一つに宿泊し、非日常を十分に味わいました。このパオは観光用の物ですが、電気、テレビ、トイレ、風呂などはありません。中は6人程度寝ることができますが‘けもの’臭くて大変でした。食事棟が別にあって羊を丸ごと料理してくれましたが、そんなに食べられたものではありません。ですが、草原の広大さと、手が届くような星空、金色に輝く朝焼けはすばらしく、是非もう一度行ってみたいと思っています。