旅の思い出
友澤 節男
〔Before〕 1972年3月5日うら若き男女二人は将来に夢膨らませ幸福そうに松山空港を飛び立って行きましたが、この飛行機 妻の思うようなコースには飛んでくれませんでした。人生山あり谷あり、涙あり、涙あり(特に夫の反省多し)やっとの事で、イタリアフィレンツェ空港に到着です。なんと時はタイムスリップして33年11ヶ月後の〔After〕2006年2月14日長い道中と心労が重なり、二人ともこんな姿になっているではありませんか。でもここは、ヨーロッパ、妻も機嫌を取り直し、第2の新婚旅行6日間のイタリア旅行スタートです。フィレンツェでは、お巡りさんに声を掛けると、気さくに大きな機関銃を片手に一緒に写真撮影。教科書で見たガリレオによる引力の発見地ピサの斜塔、本当に傾いて建っていました。ローマ法王、バチカン市国のサンピエトロ広場・ローマのコロッセオ・トレヴィの泉・ポンペイの遺跡そしてナポリと数々の都市を巡りましたが、どの地に行っても古代中世そのままの街並みと石畳の路が印象的で、住んでいる人々の生活が現代へと変化しても、今なお歴史は間違いなく引き継がれている事を実感しました。ローマでは、サバティーニさんのお店で、ギター生演奏と美味しいイタリア料理を頂きましたが、味も値段もビックリコースでした。帰路はドイツのフランクフルト空港を経由後、白銀に輝くアルプス山脈を眼下に、ひとっ飛びで日本に舞い戻りました。
あっという間ではありましたが、妻と二人だけで一緒に過ごした貴重な旅(懺悔の旅)の思い出です。