旅の思い出
野垣 康之
13年前に台湾に行きました。台湾は日本からも近いうえ、料理もおいしく気軽な海外旅行地としてはお勧めです。総督府・中正紀年堂・忠烈祠の衛兵交替式や士林夜市などいろいろ楽しいところがありましたが、なかでも故宮博物院の宝物には圧倒されました。祖父から孫の代まで親子3代150年かけて完成させた芸術品や今日でも製造方法が謎につつまれている象牙作品など中国の悠久の歴史のスケールの大きさに島国日本人はただただ驚きました。故宮の宝物を見ていて「井の中の蛙…」ということわざが頭をよぎりました。中の宝物も随時入れ替えているそうで何度行っても飽きません。
台北市内では車の合間をぬって猛スピードで駆け抜ける2人乗り(4人乗りも見かけました)のバイクの数の多さと乱暴な運転技術にもびっくりしました。台湾では日本と違い車優先社会なので車道での事故は原則として歩行者が悪いことになり、交通事故で傷害を負っても賠償額は日本と比較にならないくらい低いとのことです。台湾ではきょろきょろしないで交通事故に遭わないようにくれぐれも気をつけましょう。
海外旅行に出ると地球上には多様な価値観の人々が暮らしていることを実感できます。海外旅行はこの台湾旅行以来行っていませんが、子どもが大きくなったら今度は家族全員で行くことを楽しみにしています。