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この一冊

Murakami

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村上 泰久

洪自誠
『菜根譚』

 菜根譚(講談社学術文庫 ISBN4-06-158742-0)

 論語や孫子の勉強をされている私より25歳ほど年上の先輩より今年の春、古典書2冊の本をご紹介頂きました。
 この2つの本に使われているのは昔言葉で馴染みがないものですから私は読むのに大変苦労しました。
 はじめに読んだ本、「菜根譚」をご紹介いたします。
 古典の中で生き方を説いたものは、欲を持たず人に尽くし続けるといったことを書いているものが多いものです。
 確かにすばらしい。しかし、私には出来ないことが多すぎて自分には重ねる事ができません。
 菜根譚はそれらとは違い、人生の中の理想と現実の問題やバランス感覚について説かれた本でした。
 前書きによると16世紀末中国明王朝時代、洪自誠という人が書かれ、タイトルの意味は、菜根は堅くて筋が多いが、これをかみしめてこそものの真の味わいがわかる。と書かれています。
 私は、「えらくなりたい」「金持ちになりたい」「モテたい」「高級車が欲しい」「美味しいものが食べたい」などと、人の様々な俗っぽい気持ちはビジネスを続けていく上で必要なエネルギーと思っています。
 俗っぽい感情で頭が一杯になってしまうのはもちろんダメですが、だからといって、人に尽くし続けるのは難しく、お坊さんのように、悟ったような気持ちだけではビジネス社会では生きて行くのは難しいと思っています。
 社会との関わりから乖離する事は出来ませんので、その社会の中で理想を忘れずに生きる方法を菜根譚は指南されていました。
 いま2度目を読み返しましたが、ぜんぜん勉強が足りません。50回、100回と一生かけて勉強していきたいと感じた1冊です。
 最後に菜根譚の中で声に出して読みたい言葉をご案内します。
 伏すこと久しき者は、飛ぶこと必ず高く、開くこと先なる者は謝すること独り早し、これを知らば以って■■の憂を免るべく、以って躁急の念をけすべし。



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