坂村真民詩集
『念ずれば花ひらく』
サンマーク出版
大川 耕三
念ずれば 花ひらく
苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうしてそのたびに
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ
ひらいていった
これは詩人坂村真民さんの代表的な詩ですが、この詩との出会いにより、一つのことをやり遂げる強い信念の大切さを学びました。
この詩集にはその他にも
『二度とない人生だから』『鳥は飛ばねばならない』『本気』『すべては光る』『尊いのは足の裏である』『鈍刀を磨く』『つみかさね』などたくさんの詩が収録されていますが、繰り返し何回詠んでもいつも新鮮で、私自身を勇気付けてくれる詩集です。何かに行き詰ったとき、新しい視点が必要なときに手にとって繰り返し口ずさみ自分自身を励まし、かつ常に謙虚な気持ちを思い起こさせる素晴らしい詩集です。詠んでいるうちに不思議と気持ちを落ち着かせてくれる不思議な詩集でもあります。
ことし3月11日に砥部町に『坂村真民記念館』がオープンすることになりましたが、自分自身を磨いたり、新しいものを発見する「場」として今から楽しみにしています。