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No.443 小説「坊ちゃん」・12景 その②

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                           表紙

【漱石、松山その時代②】

漱石は、赤褌の船頭が操る艀から降りた。四国の島に上陸したのである。
中学校へ行くため三津の駅から汽車に乗る。小説ではマッチ箱といわれ、今では「坊ちゃん列車」と愛称される軽便小鉄道である。
『ごろごろと五分ばかり動いたと思ったら、もう降りなければならない。道理で切符が安いと思った。たった三銭である。』と書いてある。
日本初の軽便小鉄道であるこの列車が、松山から三津の間に開設したのは明治二十一であり、その所要時間は二十八分であった。五分で松山に到着したと書いたのは、江戸っ子漱石の笑いをとらんとする茶目っ気である。
ところで当時の鉄道事情を見ると、東京を起点にして北は青森、南は広島の三原まで既に敷設されていた。
松山では伊予鉄道(松山~高浜)、道後鉄道(松山~道後)南予鉄道(松山~郡中)の三社があり、これが一社に統合され伊予鉄道となったのは明治三十三年であった。
                     
                     (表紙絵 青木のりあき/文 山本力雄)



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