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No.445 小説「坊ちゃん」・12景 その④

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                           表紙

【漱石、松山その時代④】

明治5年、 我が国最初の総合的教育法規である 「学制」 が頒布された。 その理念は、 「必ず邑に不学の戸なく、 家に不学の人なからしめん」 という国民皆学を意図するものであった。 しかし、 この学制は受益者負担を原則としていたため順調に進まない。 そこで愛媛県では、 受益者以外にも負担を広げるなどして学校の保持を図った。 その甲斐あって、 明治8年までに県内で565校の小学校が設立された。 この小学校卒業生の進学先として設けられたのが、 いわゆる旧制中学校である。 県内は6中学校区に分けられた。 その一つが漱石が赴任した松山中学校である。 同校は、 文政11年 (1828年) に設立された松山藩の藩校であった明教館から発している。 それにしても、 江戸っ子漱石は、 なかなかの悪戯者である。 小説 「坊ちゃん」 を書くに当り、 先生方に渾名を付けた。 校長は狸、 教頭は赤シャツ、 英語の教師はうらなり、 数学は山嵐、 画学はのだいこ、 という具合にである。 小説ゆえに全て仮想の世界のように設定はしてあるが、 一度活字になると世間は面白がってモデル探しに夢中になる。 お陰で先生の中には、 その後の人生なにかと苦労をされた方もいたようである。
                 
                     (表紙絵 青木のりあき/文 山本力雄)



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