11月19日(日)に第30回松山中央ライオンズ旗争奪愛媛県中予地区少年柔道錬成大会が愛媛県武道館で行われました。幼児から中学生まで24チーム678名の選手が参加して盛大に開催されました。開会式では君が代斉唱、昨年度の優勝者から優勝旗返還が行われました。丹下靖憲副会長から金メダル39個、銀メダル39個、銅メダル78個の合計156個のメダル贈呈を行いました。その後、少年柔道の普及発展に努力された25名の指導者に対して感謝状が授与されました。次いで、大会長の岡田博愛媛県柔道連盟会長から挨拶があり、「柔道を通じて世の中に役立つ人間になってほしい」とのお話がありました。塩﨑潤大会名誉会長から「柔道を通じて心身を鍛え、将来、日本の柱となるような人間に育って欲しい」との祝辞がありました。松山中央ライオンズクラブを代表して私が祝辞を述べました。
開会式終了後、8面の試合場で一斉に試合が始まりました。幼児、小学生の部では、試合前に相手が怖くて泣き出しお母さんに抱いてもらっている男の子や女の子に負けて泣いている男の子などほほえましい場面がありました。体の大きい中学生の部では一転して動きも速く技にも切れがあり、真剣勝負で迫力がありました。
試合を見ながら岡田博会長と歓談したのですが、岡田会長から「エジプトに柔道の指導に行った際にロサンゼルスオリンピックで山下泰裕8段と金メダルを争ったラシュワン選手を投げ飛ばしたことがある」とか「愛媛県武道館ができてから柔道をする環境が整い、愛媛県の柔道のレベルがアップした」などの話を聞くことができました。
講道館柔道の創始者嘉納治五郎師範は「心身ともに健全になり、広い視野をもって社会貢献できる人間育成が柔道修行の意義である」と言われており、「一本で決めるという気迫と技の魅力、そして勝ってもおごらず負けても抜けず常に相手を尊重し敬意を表する武道精神」があったからこそ柔道が世界中に普及したと思われま
す。いじめや学級崩壊など小学生・中学生を取り巻く環境について暗い話題が多いのですが、このような時代だからこそ節度ある人間形成に貢献している柔道の普及発展が必要なのではないでしょうか。大会に参加している選手が柔道を通じて豊かな人間になって欲しいと願ってやみません。