旅の思い出
尾田 仁
2004年2月にカンボジア・シエムリアプを訪問しました時のことです。目的は名古屋ライオンズのアクトであるコンポンクディ小学校竣工式とモクネアクコツクチャン両小学校視察とアンコールワット・アンコールトム・ダブロームなどの観光と言うことで五泊六日で行った時の事です。一緒に行ったのは、藤井さん伊狩さん岡内さんでした。特に感じたことは小学校に訪問した時、生徒の皆さんのキラキラ輝く目で出迎えて下さった事が今もって印象的で忘れられません。
又、観光でアンコールワットに行った時、1632年に森本右近太夫一房(森本一房)が残した落書きは歴史的意味合いも深く、消されないで保存されていることに感動したことを覚えています。
私も落書きしたかったのですが、日本に帰国出来なくなるといけないと思い自重させていただきました。
特に、ご一緒していただいた先輩の方々とライオンズの事、又、事業者としての心構え等々を語ってくださった事が私の一生の宝物です。
最後になりましたが、時の松山中央ライオンズ会長藤井さんにカンボジア政府より叙勲があり、大変意義のある活動であったと思います。
アンコール・ワット壁面の落書き
落書きの文面
「寛永九年正月初而此所来
「寛永九年正月初めてここに来る
生国日本/肥州之住人藤原之朝臣森本右近太夫/一房
生国は日本。肥州の住人藤原朝臣森本右近太夫一房
御堂心為千里之海上渡
御堂を志し数千里の海上を渡り
一念/之儀念生々世々娑婆寿生之思清者之為
一念を念じ世々娑婆浮世の思いを清めるために
其仏像四躰立奉者也
ここに仏四体を奉るものなり
摂州津池田之住人森本儀太夫
右実名一吉善魂道仙士為娑婆
是書物也
尾州之国名谷之都後室其
老母亡魂明信大姉為後世是
書物也
寛永九年正月丗日」