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童謡シリーズ⑩「春の小川」

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日溜まりの公園で、暮れなずむ街角で、夜のしじまの
中で、ひとり「童謡」を口ずさむ時、幼き日々が鮮や
かによみがえる…。
 今回は、『春の小川』です。
 東京都渋谷区代々木。ここにはかつて「河骨川
(こうほねかわ)」という川が流れていて、春になると
岸辺にすみれやれんげの花が咲きました。代々木山谷
(現在の代々木3丁目3号)に住んでいた国文学者の
高野辰之は、その風景を愛し、しばしばこの辺りを散策
したといいます。『春の小川』に描かれている情景は、
河骨川そのものだったのです。

河骨川は昭和39年に開催された東京オリンピックの
工事で暗渠となってしまいましたが、代々木公園のそばに
この歌碑が建てられ、往時の姿を今に伝えています。
 ところで、現在歌われている歌詞は当初の歌詞とは異
なります。実は他人の手によって改作されているのです。
昭和17年に『春の小川』を小学4年の教材から3年の
教材へと移した際に、3年ではまだ文語体を教えていな
かったため、生徒が歌えるようにとわざわざ歌詞を口語
体に改めたのです。専門家からは「表現だけではなく、
詞の意味まで変えてしまった」と辛口の評価を受けて
いますが、改作版は今日すっかり定着しています。時に
応じて語句や語調を変え、子供に受け入れやすくする。
こういった工夫も、もしかすると童謡の魅力を維持して
いくためには必要なのかもしれません。



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