私は、どちらかというと、何でも一人でやるタイプだ。
一人の方が気楽でいいし、他人に合わせるのなんて面倒だ、と思っていた。
でも、ここに来て、近頃、一人ではどうにもならないことばかり起こる。
仕事もそう。同業者の力を借りないと、解決できない問題が次々起こる。
一人でなんてやってられない。お客様に迷惑をかけてしまう。
事務所でも、職員さんを頼らなければ、仕事が回らない。
こんなはずではなかった、なぜ?プライベートでもそう。
友達や先輩や、後輩にお願いしなければ、解決できないことが多すぎる。
今まで、いやなことは、全部つっぱねてきた。
でも、それでは生活できない。体調も不良。
体は正直で、どんなに気力で一人でがんばっても、倒れてしまう。
ここ、半年ぐらいだろうか?徐々にたまってきた私のイライラが、頂点に達したとき、何かが私の中ではじけた。
本当に突然、それはやってきた。
「感謝だ。」誰かが、何かが、私の頭の中で呟いた。
涙が急に止まらなくなった。
父と母の顔が頭に浮かんで、どれだけ自分が深く愛されてきたか、気がついた。
兄弟や、友人や、お客様や、職員さんや、みんなみんな、こんな私に一所懸命接してくれた。
私は、その周りの人達に、ひとかけらの感謝の気持ちも持っていなかったのではないだろうか・・・。
それから、少しずつ、楽になった。
でもまだ、楽への途中。
毎日、自分がここにあることに、心の底から感謝できるようになった時、本当の「楽」が来るような気がする。
それは、明日か、それとも10年後か、一生かかっても無理かもしれない。
でも、今、気がついてよかった。気がつかせてくれた、周りの全てに、ただひたすら「感謝」。