松山中央ライオンズクラブ
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2005年2月

ノスタルジックな風景  武田 道

 ふだん街中で仕事をしていると、ふと訪れた土地の、何でもない素朴な風光に息を呑むことがある。

 不可解によどんだ環境にどっぷりつかっているから、そのよどみが浄化されるような景色に接すると、感激で全身が熱くなるのを覚える。

 数年前、新居浜市立川の亡母の生家を訪れたことがある。

 マイントピア別子の登り口にあたるこの付近は、眼鏡橋は健全なものの、道路は拡張され大いに様変わりしていた。

 急な坂道を喘ぎながら登ると、古い民家の屋根が見えた。

 紛れもなく亡母の生家であった。

 幼い頃、母に連れられ幾度か訪れた当時の記憶が蘇る。

 一瞬、ぼくの心がなつかしさで一杯になった。

 古い物が消えずに存在していることの素晴らしさ。

 何にも代えがたい宝物である。

 久万町の畑野川地区には、まだ茅葺き民家が点在している。

 絵を描きによく出かける。

 山里の四季は、それぞれに美しいが、ぼくは、中でも秋が好きだ。

 紅葉が色づき、柿が物悲しく黄昏を背景に実っている。

 ミルク色に立ち昇る煙は、風呂を炊く薪のくすぶりだろうか。

 世の中がどんどん変化していく中で、頑固に営々と生活を続ける土地の人々に、ぼくは大いなる尊敬の念を抱いている。

 こんな土地には、きっと、心やさしい人達が住んでいるに違いない。


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