中央小町
まだ乙女心の残る21才の秋、ロマンチックな夢と希望を膨らませて出発したはずの新婚旅行…。二人の写真をいっぱい撮りたかった私の願いは、儚くも一瞬にして消滅。何度となくツーショットをお願いしたけれど、写真嫌いの頑固者は拒否。旅行二日目でついに私の堪忍袋は爆発的大噴火! それまで撮ったフィルムを全部『シャー』と感光させてしまいました。添乗員さんが気を使って撮ってくれた唯一の写真です。
最終日に立ち寄った神社で、気を取り直して引いたおみくじ、こともかろうか『大凶』…なんてこと…絶句!! さすがに無口? になりました。今思えば私の取った行動が『大凶』レベルだったのかなと…
新婚旅行の思い出は、一枚の写真と、おみくじが残っただけでした。
とりあえず仲良く暮らしていることにしておきましょう。
石居 洋子