この1冊
橋本 和範
松下幸之助
『社長になる人に知ってほしいこと』
起業して5年間、ずっと右肩上りで成長していたわが社も6年目で売り上げが前年より30%落ちました。この年はリーマンショックで日本中が不況といわれた年でした。業績が落ちたのも不況のせいにして社員に言い訳していました。このままでは資金力のない私共の会社は、まちがいなく倒産する。どうにかしないとの思いで、本屋に行き、目に止まった本が、経営の神様といわれた松下幸之助の「社長になる人に知ってほしいこと」でした。文面に、不景気のときのほうが面白い。危機から逃げないで立ち向かう。そしてくぐり抜ける。そうするとすべてが正常に戻る。一歩ずつしっかりと正しく歩むことで、道はおのずとついてくる。「好況のときにどうしていた」か、不況になって生きていく。この言葉で私は自分の心がゆるんでいたことに気がつきました。起業したときのひたむきに働くことを思い出し、もう一度原点に返って頑張ることができました。
最後に和田委員長から依頼があったので、正月休みにもう一度この本を読み、今年一年社員の先頭に立って誰よりも熱意をもって働きたいと思います。和田委員長本当にありがとうございました。