『温故知新』のコーナー
このコーナーはチャーターメンバー及び歴代会長の過去のエピソードやご意見を頂戴するコーナーです。
今回のゲストは第19代会長 徳永 昭夫さんです。
■当時の松山中央LCを振り返って
当時クラブメンバーの医師会の方々の勧めがあり入会致しました。
「アクティビティ」「ドネーション」等、横文字に多少抵抗がありましたが、戦争の被害国のフィリピンが恩讐を超えてスポンサーになってくれたことと、入会当時、国家を歌わない・国旗を掲げない風習があったのにもかかわらず、入会式では国旗が掲げてあり、国家を斉唱していることが日本人としての誇りを大事にしている団体であるところに惹かれました。ライオンズクラブの魅力であると思います。
当時のメンバーは皆さん若々しかったです。出席率は厳格に要求されました。やはり参加しないと内容がわからないとのことでしょうね。
また、澤井さん・伊狩さん・吉田さんなど、皆さん会則にはとても詳しかったです。澤井さんになぜそんなに詳しいのか聞いたところ、当時は国際本部から送られてくる会則資料がすべて英語で送られてくるので、その資料を翻訳しながら日本語版資料を作成していたとのことでした。詳しいはずです。まるで、オランダから伝わった解体新書発刊の事のようですね。
■入会してよかったこと
様々な人生の先輩方に出会えたことです。特に、澤井さんはいろいろ相談にのってもらいアドバイスをもらえ、怖いながらもやさしい親父さんでした。
ライオンズクラブは異業種・異年齢・経営の長の集まりであり、いろいろな知識を得られ、啓発もされました。また、時間の使い方がうまくなりました。
■辛かったこと・苦労したこと
医師という職業上、時間を作ることが困難ですので、「第二・第四火曜日は11:45までに来てください」との張り紙を院内に貼り、タクシーを待たせて、そのまま例会へ直行しておりました。患者さんの協力を得なければできなかったことだと思います。
■エピソード
姉妹提携委員長時、エクスカーションの一つの案として、江田島海軍兵学校見学を提案したところ、来訪者全員参加でびっくりしました。また、会員に自衛隊に詳しい人がいて、三津より江田島まで送迎のお世話をしていただきました。今では考えられない経験をしました。
もう一つが、当時のアクティビティで、盲学校のブラスバント部より、楽器が壊れているとの要請で楽器の寄付を行ったところ、例会に生徒達が訪問してくれて、ライオンズクラブの歌を演奏してもらいました。メンバーは皆感激して涙流しながら演奏に聞き入っていたことを覚えております。
■後輩会員に一言
会長のスローガンが『温故知新』であるので、世界のライオンズの歴史を知ってもらいたいです。
次に論語の中に『徳不孤 必有隣 徳は孤ならず 必ず隣有り』というのがありますが、端的に言えば、一生懸命やっておいれば、友達ができるという意味ですが、ライオンズも同じことだと思います。
それと、先日の50周年記念大会の立案・活動は見事でした。また、女性会員のご協力で和やかになりました。
最後になりますが、『若い皆様に感謝あるのみです!!』。