子どもの頃に誰もが歌ったことがある 「どんぐりころころ」。
この歌の歌詞を見ていると、 その奥にある 「ことばの意味」
を感じ取ることができます。
「どんぐりころころ」 は、 青木存義 (ながよし) の作詞
で、 1921年に 「かわいい唱歌」 に収められました。
2番まである曲で、 2番の歌詞は
♪どんぐりころころ 喜んで
しばらく一緒に 遊んだが
やっぱりお山が 恋しいと
泣いてはどじょうを 困らせた♪
というものなのです。
しかし、 これではなんだか途中で終わってしまって
いる感じがします。 しかし、 青木さんの母校である
松島第五小学校では今でも、 幻の3番として歌い継がれ
ているそうです。
♪どんぐりころころ 泣いてたら
仲良しこりすが とんできて
落ち葉にくるんで おんぶして
急いでお山に 連れてった♪
心温まる歌詞ですよね。 実は、 各地に様々な3番が
あったり、 この3番をふまえて4番の歌詞を作ったり
したそうです。 どの歌詞も、 子供たちの想像力をかき
立てるような優しい歌詞のようです。 2番以降の歌詞は、
子供達が自分で作る、 そんな感性を育てることも、
どんぐりころころの作者の願いだったのかもしれません。
二宮 一朗