松山中央ライオンズクラブ
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2008年8月

童謡シリーズ⑩「春の小川」

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日溜まりの公園で、暮れなずむ街角で、夜のしじまの
中で、ひとり「童謡」を口ずさむ時、幼き日々が鮮や
かによみがえる…。
 今回は、『春の小川』です。
 東京都渋谷区代々木。ここにはかつて「河骨川
(こうほねかわ)」という川が流れていて、春になると
岸辺にすみれやれんげの花が咲きました。代々木山谷
(現在の代々木3丁目3号)に住んでいた国文学者の
高野辰之は、その風景を愛し、しばしばこの辺りを散策
したといいます。『春の小川』に描かれている情景は、
河骨川そのものだったのです。

河骨川は昭和39年に開催された東京オリンピックの
工事で暗渠となってしまいましたが、代々木公園のそばに
この歌碑が建てられ、往時の姿を今に伝えています。
 ところで、現在歌われている歌詞は当初の歌詞とは異
なります。実は他人の手によって改作されているのです。
昭和17年に『春の小川』を小学4年の教材から3年の
教材へと移した際に、3年ではまだ文語体を教えていな
かったため、生徒が歌えるようにとわざわざ歌詞を口語
体に改めたのです。専門家からは「表現だけではなく、
詞の意味まで変えてしまった」と辛口の評価を受けて
いますが、改作版は今日すっかり定着しています。時に
応じて語句や語調を変え、子供に受け入れやすくする。
こういった工夫も、もしかすると童謡の魅力を維持して
いくためには必要なのかもしれません。


童謡シリーズ⑪ 「茶摘み」

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童謡「茶摘み」の歌詞の中にあるように、「八十八夜」を
代表するものは何といっても「茶つみ」です。「八十八夜
っていつのことだろう?」と思われる方、八十八夜は立春
から数えて八十八日目の夜のことです。現在の暦で5月2日
頃に該当します。一般的に、この時期に摘み取ったお茶は
美味しいと言われています。従って、「八十八夜」の前後
に「茶摘み」のピークを迎えます。 
「茶摘み」は1912年(明治45年)に刊行された『尋常小学
唱歌 第三学年用』が初出で、2007年には「日本の歌百選」
に選ばれています。
1・2番とも、第3・4節は京都府宇治田原町に伝わる茶摘み
歌「向こうに見えるは茶摘みじゃないか。あかねだすきに
菅の笠」、「お茶を摘め摘め摘まねばならぬ。摘まにゃ
田原の茶にならぬ」から取られたという言い伝えがありま
す。

一番の最後の一節「あかねだすきに菅の笠」 茜(あかね)
の襷(たすき)を架けて茶を摘む、 すなわち、素手で摘
んでいると指先に怪我をすることがあります。 その時、
茜で染めた襷は傷薬になるので、 手にその茜成分を擦り
込みながら作業を継続するという先人の知恵です。


童謡シリーズ⑫ 「ほたるこい」

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 みなさんは、この歌を知っていますか?この歌は、
「ほたるこい」という江戸時代から親しまれている
童謡で、ホタル狩りのときに歌われていたそうです。
 初夏の夕暮れ、川辺や水田でにわかに点灯を始め
るホタルと、それを捕まえようとする子どもたちの
姿が思い起こされ、郷愁の念を呼び起こしてくれる
歌の一つに挙げられるでしょう。
さて、このホタルについて、みなさんはどの程度ご
存じでしょうか?日本で「ホタル」というと、ゲン
ジボタルやヘイケボタルのことを指しますが、日本
には40種類以上、世界には約2,000種類ものホタルが
知られています。ほとんどの種類は、卵、幼虫、蛹、
成虫と一生を陸地で生活しており、ゲンジボタルや
ヘイケボタルのように幼虫期を水中で生活する種類は、
世界でたったの5種類しか知られていません。実は、
私たちが最も見慣れているホタルは世界的に非常に
変わった種類でもあるのです。
古来から私たちの心に浸透し、また世界的に珍しい
生活環を持つゲンジボタルとヘイケボタルですが、
見掛ける機会はずいぶんと減ってしまいました。
身近な存在であったホタルの生息場所は環境の悪化
などにより狭められていきました。
 しかし近年、この事実に気づいた人たちが、ホタルを
守るために様々な活動を始めています。生息地の保全や
再生、創出の他、餌となるカワニナの養殖や飼育した
幼虫の放流などを行い、初夏の夕暮れ時には観察会などを
催して、私たちの目を楽しませ、同時に自然の大切さを
学ばせてくれます。このような動きは全国に広まって
います。ホタルを守ることは、自然環境を守ることにつな
がることから、ホタルは自然保護の象徴になってきている
ようです。


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